・題目:「K中間子で探る素粒子新物理」
・講師:南條 創 (大阪大学)
・概要
K中間子の稀崩壊$K_L\to \pi^0\nu\overline{\nu}$は、CPを破る未発見の崩壊である。
また、この分岐比は素粒子の標準理論では$3\times 10^{-11}$であるが、
素粒子の新物理の効果により分岐比の値が変わる可能性がある。
標準理論による分岐比の理論的不定性が2%であるので、僅かな分岐比の変化でも、
新物理の効果を探ることができ、100TeVを超えるようなエネルギースケールでの
新物理にも感度がある。我々はJ-PARCのハドロン実験施設において、
KOTO実験を立ち上げ$K_L\to \pi^0\nu\overline{\nu}$の探索を進めている。
この探索の現状と、ハドロン実験施設を拡張して行うKOTO step-2実験について説明する。
日程:
9/27 (火) 16:30-17:30
場所:
理学部会議室(E108)