NITEP・数理・素粒子合同セミナー

Search for charged lepton flavor violation using nucleus

Asia/Tokyo
Description

日時 : 2019年5月14日(火) 16:30~
場所 : F203(理学部F棟 第2講義室)
題目 : Search for charged lepton flavor violation using nucleus
講演者 : 山中真人氏(NITEP)

概要:荷電レプトンフレーバーの破れ(charged lepton flavor violation; CLFV) は標準理論を超える新物理の証拠となる。CLFV探索は新粒子を直接確認でき るものではない。いくつものCLFV過程の検証を組み合わせ、新模型の姿を 切り出す必要がある。言い換えると、新しいCLFV過程が考案されることで、 新物理をより高精度に、そして、これまでとは異なる角度から検証すること ができる。本講演では、原子核を利用したCLFV探索に注目する。はじめに、 理論計算の不定性を含め、ミューオン-電子転換が現在、そして、近未来に もたらす新物理検証能力を示す。次に、我々が考案した新たなCLFV過程を 紹介し、CLFV検証に対するその潜在能力を論じる。時間が許せば、タウフレ ーバー非保存相互作用の検証過程として有力視されるレプトン-原子核散乱に 対する重要な素過程の導入、及び、散乱断面積の高精度定式化について説明する。