NITEP・数理・素粒子合同セミナー

重力波観測実験及び加速器実験による拡張ヒッグス模型の検証

Asia/Tokyo
Description

日時 : 2019年6月4日(火) 16:30~
場所 : F205(理学部F棟 第4講義室)
題目 : 重力波観測実験及び加速器実験による拡張ヒッグス模型の検証
講演者 :端野克哉氏(大阪大学)

概要:加速器実験によりヒッグス粒子が発見された事で、標準模型で予言されていた素粒子が 全て発見されたが、標準模型の枠内で説明できない現象が既に確認されており、模型の 拡張が必要である。拡張模型の一つとして、未だに不明瞭であるヒッグスセクターを拡張した、 拡張ヒッグス模型がある。ヒッグス結合は将来的に加速器実験により精密に測定されるため、 この拡張模型は検証できる可能性がある。一方で、将来の重力波観測実験による電弱 相転移に関する重力波の測定でも、拡張ヒッグス模型に含まれるパラメータの情報を抜き 出せる事が知られている。本講演では標準模型に新たにスカラー場を加えた拡張ヒッグス模型に 注目し、加速器実験と重力波観測実験による相補的な模型の検証可能性について議論する。