レーザー量子・原子核合同MONTHLY MEETING:第3回

Asia/Tokyo
Description
  • 日時:2019年8月23日(金)13:00〜15:00
  • 場所: B105

  • 話題: 11Liのフェッシュバッハ共鳴(と22Cのファノ共鳴)
  • 発表者:緒方一介 氏
  • 概要:
    フェッシュバッハ共鳴は、連続状態に埋まった準束縛状態として理解 される。近年我々は、11Li原子核の励起状態に一種のフェッシュバッハ 共鳴が存在することを示唆した。11Liは、9Li原子核と2つの中性子が 極めて弱く束縛した原子核であり、異常に広がった中性子の暈を纏う、 いわゆるハロー原子核の代表例である。また、11Liの構成要素である 9Liと2つ中性子からどのペアを取り出してみても、束縛状態は存在 しない。このような原子核はボロミアン核と呼ばれる。今回の意見 交換会では、ボロミアンハロー核に発現するフェッシュバッハ共鳴に ついて紹介したい。
    また、時間が許せば、同じくボロミアンハロー核である22Cの励起状態 に発現が予想されるファノ共鳴(共鳴・非共鳴成分間の干渉によって エネルギー分布が特殊な形状を示す現象)についてもあわせて紹介 したいと考えている。

  • 参考文献:
    T. Matsumoto, J. Tanaka, and K. Ogata, arXiv:1711.07209.
    K. Ogata et al., Phys. Rev C 88, 024616 (2013). 
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